飲食店の面接で聞くべき5つの質問|選考フローを改善して採用率を上げる

「求人を出すと応募は来る。でも面接してもなかなか採用に至らない」——そんな悩みを抱える飲食店のオーナー・店長は少なくありません。

帝国データバンクの調査によれば、2026年時点で飲食業の89.2%が人手不足を実感しています。採用市場は依然厳しいにもかかわらず、せっかく来た応募者を選考フローのミスで逃してしまうケースが後を絶ちません。

本記事では、応募が来ても採用できない選考フローの3つの落とし穴を解説し、飲食店の面接で本当に機能する5つの質問と採用率を上げる具体的な改善策をお伝えします。

この記事でわかること

  • 応募が来ても採用できない「選考フローの3つの落とし穴」
  • 飲食店の面接で本当に使える「5つの質問」と見極めポイント
  • 採用率を上げる選考フロー設計の具体的な3ステップ
目次

なぜ応募が来ても採用できないのか——選考フローの3つの落とし穴

採用できない原因を「求人票の問題」と思いがちですが、多くの場合は選考フロー側に問題があります。現場でよく見られる3つの落とし穴を確認しましょう。

落とし穴① 面接までのリードタイムが長すぎる

応募から面接の連絡が来るまでに3日以上かかる店は、その間に応募者が他店に採用されるリスクがあります。飲食業界の求人は「スピード勝負」。応募があったら当日〜翌日中に連絡を入れることが基本です。

オンライン面接を導入している店舗は、希望日を選んでもらえるカレンダーリンクをメッセージに添付するだけで、リードタイムを大幅に短縮できます。

落とし穴② 面接で「スキル確認」しかしていない

「調理経験はありますか」「接客は好きですか」——これだけでは、入社後にすぐ辞めるかどうかを見極められません。スキルより「この人が職場の価値観と合うか」「長く働ける環境か」を確認することが採用の本質です。

落とし穴③ 内定後のフォローがない

内定を出してから初出勤まで何も連絡しない店舗は、辞退率が高い傾向があります。内定者は入社前に不安を感じています。入社前フォローの有無が、辞退を防ぐ大きなポイントです。

飲食店の面接で必ず聞くべき5つの質問

以下の5つの質問は、スキルではなく「定着できるか」「チームにフィットするか」を見極めるために設計されています。

質問① 「これまでで一番きつかった仕事の経験を教えてください」

見るポイント: 困難に直面したときにどう動くか、逃げるか乗り越えるか。飲食の現場はイレギュラーの連続です。「きつくて辞めた」だけでなく、どう対処したかのプロセスに注目してください。

質問② 「前の職場でチームの誰かと意見が合わなかったとき、どう対応しましたか」

見るポイント: 人間関係のトラブル対処能力。「問題なかった」と答える人より、「こういう場面があって、こう動いた」と具体的に話せる人を評価します。問題を認識し、行動に移せる人材かどうかを確認しましょう。

質問③ 「この仕事を選んだ理由を、正直に教えてください」

見るポイント: 志望動機の本音。「家から近いから」「時給がよかったから」でも構いません。むしろ正直に答えられる人の方が、入社後のミスマッチが少ない傾向があります。建前の「御社が好きで」より本音を聞いてください。

質問④ 「週何日・何時間くらい働きたいですか。6ヶ月後の予定で教えてください」

見るポイント: 実際のシフト稼働可能性と、6ヶ月後も働き続けられる生活環境かどうか。「今は週4入れます」と言っても、学校が始まれば週2しか入れない、というミスマッチが採用後の不満につながります。

質問⑤ 「うちの店に来てから一番気になったことはなんですか」

見るポイント: 観察力と率直さ。「特にありません」と答える人より、「オーダーの流れが少し気になりました」など具体的に言える人は、現場への関心が高い証拠です。また、この質問への答えから職場の課題が見えることもあります。

採用率を上げる選考フロー設計の3ステップ

質問を変えるだけでなく、フロー全体を設計し直すことで採用率は大きく変わります。

ステップ1:応募→連絡を24時間以内に

Indeedなどの求人媒体には「応募通知メール」機能があります。スマートフォンで通知を受け取り、当日中にメッセージを送る体制を整えましょう。テンプレートを用意しておくと30秒で送れます。

タイミングアクション
応募当日御礼メッセージ+面接希望日の確認
翌日面接日時を確定・場所・持ち物を連絡
前日リマインドメッセージ(忘れ防止・安心感)

ステップ2:面接は「見極め」より「相互理解」の場にする

応募者も「この店で働いていいか」を判断しています。店のいい面だけでなく、大変な点・よくあるトラブル・繁忙期の状況を正直に伝えることで、ミスマッチによる早期離職を防げます。「入ってみたら思ってたのと違う」という辞職の多くは、面接での説明不足が原因です。

ステップ3:内定から初出勤まで「3回接触」する

内定後に放置すると辞退率が上がります。次の3回の接触で辞退を大幅に減らせます。

  • 内定通知当日: 電話 or メッセージで「一緒に働けることを楽しみにしています」と一言添える
  • 初出勤3日前: 当日の集合時間・場所・服装をリマインド
  • 初出勤前日: 「明日お待ちしています」の短いメッセージ

これだけで「この店は丁寧に対応してくれる」という信頼感が生まれ、辞退率が下がります。

選考フロー改善のチェックリスト

自店の選考フローを今すぐ点検してみてください。

  • ☐ 応募から24時間以内に連絡できているか
  • ☐ 面接でスキル以外の質問をしているか
  • ☐ 大変な点・繁忙期の実態を正直に伝えているか
  • ☐ 内定後〜初出勤まで最低3回連絡しているか
  • ☐ 採用基準(どんな人を採るか)が言語化されているか

3つ以上チェックがつかなければ、選考フローの見直しが採用率改善への近道です。

まとめ:採用できない原因は求人票より選考フローにある

応募が来るのに採用できない場合、多くの原因は選考フロー側にあります。

  • 応募→連絡のスピードを上げる
  • 面接では「定着できるか」を見極める5つの質問を使う
  • 内定後のフォローで辞退率を下げる

この3点だけで、採用率は大きく変わります。びあらばでは求人票の最適化から選考フロー設計・内定後フォローまで、採用の仕組みを一括してサポートしています。「何から手をつければいいかわからない」という段階でのご相談も歓迎です。

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この記事を書いた人

株式会社びあらば 代表取締役。
大阪・天六でシェアレストラン「COROCORO」を運営。
飲食店オーナーとしての実体験と、飲食業界向けSaaS・採用支援の営業経験を活かし、
「開業」「拡大」「採用」に悩む飲食事業者の意思決定支援を行っている。

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