「定休日も家賃と光熱費は止まらない。間貸しを始めたいが、実際いくら稼げて、何日貸せば元が取れるのか分からない」——そんな大阪・関西の飲食店オーナーに向けて、この記事では間貸し収益の計算式と収支シミュレーションを、具体的な数字で解説します。「なんとなく儲かりそう」という感覚論を卒業して、数字で判断できるようになるのがゴールです。
この記事でわかること
- 間貸し収益を決める3つの要素(料金・時間・回数)
- 月の固定費をペイするために必要な間貸し回数の目安
- 大阪・関西での相場感とびあらばの支援実例
飲食店の定休日にかかる固定費の実態
まず現実を直視しましょう。定休日に店を閉めていても、以下の固定費は1円も止まりません。
| 固定費の種類 | 月額の目安(1店舗) |
|---|---|
| 家賃・共益費 | 10〜20万円 |
| 光熱費(基本料金分) | 1〜3万円 |
| リース・設備費 | 1〜2万円 |
| 通信・その他 | 0.5〜1万円 |
| 合計目安 | 12〜26万円/月 |
仮に月20万円の固定費がかかる店舗なら、定休日が週1回(月4日)あるとして、1日あたり約5,000円のコストが「何も生まずに」流れています。週2日定休なら月8日、1日5,000円換算で月4万円が文字どおり消えている計算です。
間貸しとは?——一文で理解する基本定義
間貸しとは、飲食店が定休日や空き時間に自店舗の厨房・ホールスペースを別の料理人や事業者に有償で貸し出すビジネスモデルです。オーナーは眠っている資産を活かして収益を得られ、出店者は店舗を持たずに営業できるという双方にメリットがある仕組みです。
大阪・関西では近年、定休日の厨房を活用した間貸しが急速に普及しています。カレーやスイーツ、韓国料理など多様なジャンルのシェフが間貸し物件を探しており、供給(貸したいオーナー)より需要(借りたいシェフ)のほうが多い状況が続いています。
間貸し収益の計算式——3つの要素を押さえる
間貸し収益はシンプルな掛け算で計算できます。
間貸し月収 = 1回あたりの料金 × 月間の貸出回数
この計算式を左右する3つの要素は次のとおりです。
- ① 料金設定:時間単価(例: 1時間2,000円)または1コマ単価(例: ランチ帯8,000円)
- ② 貸出時間:1回あたりの営業時間(3〜8時間が多い)
- ③ 月間回数:定休日の数×実稼働率(最初は50〜70%で見込む)
大阪の間貸し相場(2026年時点)
| 貸出パターン | 相場(1コマ) | 対象 |
|---|---|---|
| ランチ帯(3〜4時間) | 4,000〜8,000円 | ポップアップシェフ・キッチンカー代替 |
| ディナー帯(4〜6時間) | 8,000〜15,000円 | 料理教室・夜営業シェフ |
| 終日(8〜10時間) | 15,000〜25,000円 | ロケ撮影・イベント利用 |
| 時間単価 | 1,500〜3,000円/h | スポット利用・短時間 |
料金の適正ラインは「家賃の1/3×貸出日数」が一つの目安です。ただし設備の充実度・立地・時間帯によって大きく変わるため、最初から適正価格を設定することが鉄則です。最初に安く始めて後から値上げすると、価格目当ての出店者が離れ「空室ロス」が発生するリスクがあります。
収支シミュレーション——月の固定費はいくら回収できるか
では実際にシミュレーションしてみましょう。月20万円の固定費がかかる飲食店が、定休日(週1日=月4日)に間貸しするケースです。
ケース①:ランチ帯のみ(週1日)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1コマ料金 | 6,000円(ランチ4時間) |
| 月間貸出回数 | 4回(週1日×4週) |
| 月収 | 24,000円 |
| 固定費(20万)に対する回収率 | 12% |
| 定休日コスト(5,000円×4日)の回収率 | 120%(黒字) |
ケース②:ランチ+ディナーW貸し(週1日)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| ランチ1コマ | 6,000円 |
| ディナー1コマ | 10,000円 |
| 1日収入 | 16,000円 |
| 月間(4日)収入 | 64,000円 |
| 固定費の回収率 | 32% |
ケース③:定休日2日の店舗(週2日間貸し)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 1コマ料金(ランチ) | 6,000円 |
| 月間貸出回数 | 8回(週2日×4週) |
| 月収 | 48,000円 |
| 固定費の回収率 | 24% |
このシミュレーションからわかるのは、「固定費を全部間貸しで賄う」のは非現実的だが、定休日コストをまるごとカバーするのは十分可能だということです。目標を「固定費の10〜30%を間貸しで回収する」に設定すれば、現実的に達成できます。
COROCOROの実例——週1日で月3〜4万円の収益
びあらばが運営するシェアレストラン「COROCOROレストラン」では、大阪市内の飲食店オーナーに対して間貸しの仕組みづくりを支援しています。
支援した飲食店オーナーの実例では、週1日(月4回)の定休日間貸しで月3万〜4万円の安定収益を得ているケースが多く見られます。ランチとディナーをW貸しにすれば5万〜6万円に届く店舗もあります。
びあらばの支援では、料金設定の適正化から始まり、出店者の審査・契約書作成・運用サポートまで一気通貫で対応します。「いくらに設定すればいいかわからない」という相談が最も多く、ここを正しく設定することが収益安定の第一歩です。
適正価格の見極めに迷ったら、まずびあらばに相談してください。個別ヒアリングで立地・設備・競合を考慮した適正価格を一緒に決めます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 間貸しの料金相場はいくらですか?
大阪・関西では、ランチ帯(3〜4時間)で4,000〜8,000円、ディナー帯(4〜6時間)で8,000〜15,000円が相場です。時間単価は1,500〜3,000円/hが目安で、設備の充実度や立地によって変わります。家賃の1/3×貸出日数を基準に計算する方法もよく使われます。
Q2. 月何日間貸しすれば固定費をペイできますか?
固定費の全額をペイするのは現実的ではありませんが、定休日にかかるコスト(家賃÷営業日数×定休日数)を間貸しで回収することは十分可能です。週1日の定休日をランチ帯6,000円で貸し出せば月2.4万円、ランチ+ディナーのW貸しなら月6.4万円を目指せます。
Q3. 間貸しを始めるのに初期費用はかかりますか?
大きな初期投資は不要です。既存の設備・厨房をそのまま活用できます。ただし、契約書の整備や出店者の審査などに時間と手間がかかります。びあらばの支援プランでは初期設計費30,000円(税別)で、契約書・料金設定・出店者審査まで対応しています。
Q4. 間貸しで稼いだ収益に税金はかかりますか?
間貸し収益は事業所得または雑所得として申告が必要です。経費(消耗品・光熱費の按分など)を差し引いた利益に税金がかかります。具体的な処理方法は個人の状況によって異なるため、税理士にご確認ください。


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