シェアキッチンと間貸しの違いを徹底解説|飲食店オーナーに間貸しが向いている理由

シェアキッチンと間貸しの違いを表す厨房

「シェアキッチンと間貸し、うちの店はどっちが向いているんだろう?」と悩む飲食店オーナーは多い。定休日の厨房が毎月の固定費を稼がずに眠り続ける一方で、どちらの仕組みが正解かわからず踏み出せないケースは珍しくない。2つの仕組みは似ているようで、運営コスト・管理負担・収益性の面で大きく異なる。この記事では構造的な違いを3つの軸で整理し、既存の飲食店が間貸しを選ぶ具体的な理由を解説する。

この記事でわかること

  • シェアキッチンと間貸しの根本的な違い(設備・管理・費用の3軸)
  • 既存の飲食店オーナーに間貸しが向いている理由
  • 間貸しで月3万〜10万円の副収入を生む仕組みと計算例
目次

シェアキッチンとは何か — 複数利用者向けの「共用施設」

シェアキッチンとは、複数の利用者が共同で使用する調理設備・厨房スペースを指し、主に独立を目指す料理人やフードビジネスの初期テストを行うために設計された外部施設です。月額制やコマ貸し(時間単位)での利用が主流で、設備は事業者が整備・維持する。

シェアキッチンを利用するのは主に「自分の厨房を持っていない人」だ。ゴーストキッチン(デリバリー専業)、週1〜2回だけ出店したいシェフ、開業前にレシピをテストしたいフードアントレプレナーなどが典型的なユーザーとなる。

間貸しとは何か — 既存店舗を時間単位で貸す「スペース活用」

間貸しとは、既存の飲食店が定休日や営業時間外に自店の厨房・設備を第三者に有料で貸し出す仕組みで、追加投資なしに固定費を収益に変える手法です。貸し手(オーナー)は自分の店舗・設備をそのまま活用し、借り手(出店者)は場所だけを間借りして営業する。

間貸しの最大の特徴は「すでにある資産を活かす」点にある。新たにシェアキッチン施設を借りるのではなく、毎月コストだけが発生していた定休日の厨房を「収益が生まれる場所」に転換できる。

シェアキッチンと間貸しの3つの違い

両者は「厨房を使う」という点では共通しているが、立場・コスト・管理の構造がまったく異なる。

シェアキッチン(利用側)間貸し(オーナー側)
立場借りる側(コストを払う)貸す側(収益を受け取る)
設備他者が整備した共用設備自分の店舗・設備をそのまま活用
初期費用登録料・保証金などが必要(数万〜数十万円)ほぼゼロ(既存設備の流用)
月額コスト月額会員料+利用時間料金(2万〜8万円が目安)管理コストは低い(びあらばに任せる場合は、成約1件3万円(税別)+間借り料の30%)
管理負担利用後の清掃・ルール遵守が求められるオーナーは貸し出し可否の判断のみ、残りは委託可能
収益方向支出(厨房を使うためのコスト)収入(定休日が収益を生む)

飲食店オーナーにとって重要なのは「自分はどちらの立場に立つか」という視点だ。シェアキッチンはコストを払って厨房を借りる仕組み、間貸しはコストが収益に変わる仕組みである。

飲食店オーナーが間貸しを選ぶ5つの理由

① 初期投資ゼロで始められる

シェアキッチン事業者になろうとすれば、物件取得・設備整備・許可取得に数百万円かかる。しかし間貸しは、すでに存在する自店舗の設備をそのまま活用するため、追加投資がほぼ不要だ。準備期間も短く、最短で1〜2か月以内に収益化できる。

② 定休日の固定費が「回収日」に変わる

定休日も家賃・光熱費の基本料は止まらない。月の家賃が20万円の店舗なら、週1回の定休日だけで月に約5万円分(25%)の固定費が回収できていない計算になる。週1日の間貸し(例:3万〜5万円/日)で、この「固定費の穴」を埋められる。

③ 自分の店舗のクオリティを保てる

シェアキッチンは不特定多数が使用する共用施設のため、設備の状態が読めないことがある。間貸しでは自分が管理する厨房を貸すため、設備の状態・清潔さ・使い方のルールをオーナーが主導権を持って設定できる。

④ 出店者を選んで貸せる

シェアキッチンは登録者であれば利用できる仕組みが多い。間貸しは、びあらばのような仲介サービスを使えば「面談・審査を経た出店者だけに貸す」運用が可能だ。自分の店舗のブランドや設備を守るためにも、出店者の選別は重要なポイントになる。

⑤ 最初から適正価格で安定した収益を確保できる

「最初は安くして後で上げよう」という考え方はリスクがある。値上げ時に価格目当ての出店者が離れ、また一から探す「空室ロス期間」が発生するからだ。びあらばでは初回の価格設定から立地・設備・時間帯・競合を踏まえた適正価格を一緒に決定するため、長期的に安定した収益を確保できる。

計算例 — 週1回の間貸しで収入はどう変わるか

※以下は実在の店舗ではなく、考え方を示すためのモデルケース(計算例)だ。売上を保証するものではない。

月曜定休の居酒屋が、週1回の間貸しを始めるとする。貸し出し料金を1日3万円(光熱費・備品込み)にすれば、月4回の貸し出しで月12万円の追加収入になる。立ち上げをびあらばに任せる場合の初期設計費は3万円(税別)なので、早ければ最初の月で回収できる計算だ(間借りが続く間は、間借り料の30%がびあらばの手数料になる)。

大事なのは、最初から立地・設備に見合った料金で始めることだ。「最初は安くしよう」と下げすぎると、あとから上げにくい。立地や設備の水準を相場と比べてから料金を決めれば、出店者も決まりやすく、空き日も出にくくなる。

また、COROCORO自体もシェアレストランとしてシェフの出店を受け入れており、「週1回の営業からでも自分の客を持てる場」として使われている。オーナー・出店者ともにメリットが出る構造だ。

まとめ — 間貸しは「今ある資産」で始められる最短の副収入

シェアキッチンは「厨房を借りるためのコスト」であり、間貸しは「眠っている資産を収益に変える手段」だ。既存の飲食店オーナーにとって、間貸しは追加投資なく始められる数少ない選択肢のひとつである。

ただし、出店者の選定・料金設定・契約設計を誤ると、トラブルや空室ロスにつながる。びあらばではヒアリングから契約書整備・出店者の審査・トラブル一次対応まで一括でサポートしており、オーナーは「貸すかどうかの最終判断」だけに集中できる。初期設計費3万円(税別)、まず無料相談から始められる。

Q. シェアキッチンと間貸しはどちらが収益性が高いですか?

既存の飲食店オーナーにとっては間貸しの方が収益性は高い傾向があります。シェアキッチンは利用者としてコストを払う側ですが、間貸しは貸し手として収益を受け取る側です。初期投資がほぼゼロで始められる点も、間貸しが有利な理由のひとつです。

Q. 間貸しの相場はいくらですか?

立地・設備・時間帯によって異なりますが、びあらばに掲載中の大阪・関西の厨房では、日額制で1日8,000円〜30,000円です(2026年10月時点。平日と土日祝で料金が違う店舗もあります)。適正価格は立地・競合・設備を踏まえた個別設定が必要で、びあらばでは無料相談で一緒に価格を決定します。

Q. 間貸しを始めるのに特別な許可は必要ですか?

飲食店の営業許可は貸し手(オーナー)が持っている場合と、借り手(出店者)が個別に取得する場合があります。どちらのケースが適切かは物件の使い方・出店者の業態によって異なります。契約前に専門家(行政書士・保健所)への確認を推奨します。びあらばでは契約設計のサポートを行っています。

Q. 間貸しの出店者はどうやって探せばいいですか?

主なチャネルはInstagram・スペースマーケット・インスタベース等のマッチングプラットフォーム、そして間貸し支援サービス(びあらばなど)の3つです。自力集客は手間がかかるため、びあらばでは料理人の審査・面談も含めた出店者マッチングを代行しています。

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この記事を書いた人

株式会社びあらば 代表取締役。大阪・天神橋筋六丁目でシェアレストランCOROCOROを運営。大手人材派遣会社で現場責任者として求人設計・採用・定着・労務管理を担当し、業務効率化SaaSのフィールドセールス/パートナーセールス、飲食店向けITサービスの領域での売上改善・オペレーション設計にも携わる。間借り営業・キッチンカーの運営経験を持ち、飲食に挑戦する人の意思決定を支援している。

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