FL比率を下げた飲食店の実例|食材費・人件費の改善手順と利益が残る仕組み

「毎月100万円以上の売上があるのに、月末の手残りが5万円だけ…」そんな状況に頭を抱える飲食店オーナーは、大阪だけでも数えきれないほどいます。その原因のほとんどは、FL比率の高さにあります。FL比率とは「食材費+人件費÷売上高」で計算される、飲食店経営の根幹となる指標です。この比率を適正値(60%以下)に抑えられるかどうかで、同じ売上でも利益の差が月に何十万円も生まれます。この記事では、FL比率の基本から、実際に改善した事例、今日から取り組める具体的な手順まで解説します。

この記事でわかること

  • FL比率の正しい計算方法と飲食店の適正値
  • FL比率が高くなる飲食店に共通する3つの落とし穴
  • びあらばの支援で月間利益が8万円から22万円に改善した事例と具体的な手順
目次

FL比率とは?飲食店経営の「体温計」と呼ばれる理由

FL比率とは、売上高に対する食材費(Food Cost)と人件費(Labor Cost)の合計割合のことです。飲食店経営における最重要指標で、経営の健全性を直接示す「体温計」として機能します。

計算式:FL比率(%)=(食材費 + 人件費)÷ 売上高 × 100

一般的な適正値は55〜60%以下とされています。月商100万円の店で考えると、食材費と人件費の合計を60万円以内に抑えることが目標です。残りの40万円から家賃・光熱費・消耗品費などを払い、最終利益を生み出します。FL比率が70%を超えている店は、売上を上げても利益が残らない「頑張り損」の状態に陥っています。

FL比率が高くなる飲食店に共通する3つの落とし穴

多くのオーナーが「うちは特殊な事情がある」と言いますが、FL比率が高い店には共通したパターンがあります。

落とし穴①:食材ロスが「見えていない」

仕込みすぎ・賞味期限切れ・提供ミスによる廃棄は、多くの店で原価率を3〜8%押し上げています。月商100万円なら3〜8万円のロス。年間では36〜96万円の差になります。しかしPOSと仕入れ記録を突き合わせていない店では、このロスが「見えない損失」として埋もれています。

落とし穴②:人件費が「固定化」されている

パートスタッフへの最低保証時間、曜日固定のシフト、繁閑に関わらず同じ人数を入れる習慣。これらが人件費率を押し上げます。月商が変動しても人件費が変わらない構造になっていれば、暇な日は人件費率が一気に跳ね上がります。

落とし穴③:売価が「遠慮がち」に設定されている

原価率を計算せずに「このくらいの価格なら売れるだろう」と感覚で設定したメニューが原価率35%超えになっているケースは珍しくありません。特に看板メニューほど「値上げしたら離れるかも」という恐怖心から適正価格より低く設定されがちです。

びあらばが支援した飲食店の改善事例(大阪・居酒屋業態)

以下は、びあらばが運営支援を担当した大阪の居酒屋(席数28席・月商120万円)の実例です(店舗名は非公開)。

項目支援前支援後(3ヶ月)
月商120万円128万円
食材費率38%32%
人件費率30%28%
FL比率68%60%
月間利益(概算)8万円22万円

FL比率を68%から60%に改善しただけで、月間利益が8万円から22万円へと約2.7倍になりました。売上はほぼ変わっていません。実施したことは主に3点です。

  1. 仕入れの週次見直し:仕入れ記録とPOS売上を毎週突き合わせ、ロスが多い食材を特定。使い回せるメニューを追加し、廃棄率を半減させた。
  2. シフトの変動対応化:週別売上予測を立てて、月・火曜の閑散日は1名減らすシフト設計に変更。月間で約12万円の人件費削減を実現。
  3. 看板メニューの価格調整:2品の価格を各100円値上げ。常連客への事前説明を徹底したところ、クレームは0件。月商換算で約5万円のアップにつながった。

びあらばの支援は初期費用ゼロ・完全成果報酬型です。利益が出た場合はその一部をシェアする仕組みのため、赤字の間はびあらばへの支払いは発生しません。「コンサル費用を払う余裕がないが、現状を変えたい」という店に向いています。

今日から始めるFL比率改善の4ステップ

難しいシステム導入は不要です。まずはこの4ステップから始めてください。

ステップ①:現状のFL比率を計算する

先月の仕入れ合計金額と人件費(アルバイト給与含む)を足し、先月の売上高で割ります。電卓1つでできる計算です。まず自分の店の「体温」を知ることが出発点です。

ステップ②:食材ロスを可視化する

1週間だけ、廃棄した食材をメモします(品名・量・理由)。これだけで「何が多く捨てられているか」が見えてきます。月に3,000円以上廃棄しているアイテムがあれば、仕込み量の見直しか代替メニューへの転用を検討します。

ステップ③:シフトと売上の連動を確認する

曜日別・週別の売上実績とスタッフ数を並べて見比べます。売上が少ない曜日にも多い人数を入れていれば、そこが改善の余地です。1人1日8時間分の削減は、時給1,100円なら月4〜8回で約3.5〜7万円の改善になります。

ステップ④:メニューの原価率を1品ずつ確認する

全メニューの食材費を積み上げ計算し、売価で割って原価率を出します。原価率35%超えのメニューが複数あれば、値上げ・食材変更・廃止の3択で対処します。人気メニューの値上げに踏み切れない場合は、「セット化して単価を上げる」方法が現実的です。

まとめ|FL比率改善は「知ること」から始まる

FL比率を適正値に近づけるだけで、売上が同じでも利益が2倍以上になるケースは珍しくありません。大切なのは「計算すること」「見えない損失を見えるようにすること」「小さな改善を継続すること」の3つだけです。「何から手をつければいいかわからない」という場合は、びあらばへ相談してください。初期費用ゼロ・完全成果報酬型のため、現状では経費を払う余裕がない店でも支援できます。

よくある質問(FAQ)

FL比率の適正値は何%ですか?

一般的に55〜60%以下が適正とされています。業態によって異なり、ファストフード系は50%前後、居酒屋・ダイニングは58〜62%が目安になります。60%を超えると利益が残りにくくなるため、まず60%を目標にしましょう。

FL比率を下げるにはどこから手をつければよいですか?

まず現状のFL比率を計算し、食材費率と人件費率のどちらが高いかを把握します。食材費率が高い場合は仕入れ見直しと廃棄削減、人件費率が高い場合はシフトの最適化から始めると効果が出やすいです。両方高い場合は食材費から着手するケースが多いです。

びあらばの運営支援は費用がかかりますか?

初期費用はゼロです。完全成果報酬型のため、利益が改善されたときにその一部をシェアする仕組みです。赤字・現状維持の場合はびあらばへの支払いは発生しません。まずは無料の現状確認からお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

株式会社びあらば 代表取締役。
大阪・天六でシェアレストラン「COROCORO」を運営。
飲食店オーナーとしての実体験と、飲食業界向けSaaS・採用支援の営業経験を活かし、
「開業」「拡大」「採用」に悩む飲食事業者の意思決定支援を行っている。

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