「定休日に厨房を遊ばせたまま、家賃だけ払い続けているのがもったいない」——そんな悩みを持つ飲食店オーナーが増えています。材料費・光熱費の高騰が続く中、固定費の重さは変わらない。でも、定休日を「コストゼロの利益日」に変える方法があります。それが「間貸し」です。
この記事では、間貸しを一度もやったことがないオーナー向けに、始め方から収益の仕組みまで具体的に解説します。
この記事でわかること
- 飲食店の定休日に間貸しで月5万円超を生む仕組み
- 間貸しを始めるための3ステップ
- よくあるトラブルと、揉めない構造の作り方
なぜ定休日も赤字になるのか——固定費の実態
飲食店の営業日数が月20日だとして、残り10日はどうなっているでしょうか。売上はゼロでも、以下のコストは毎日発生し続けます。
- 家賃:月20〜30万円(日割りすると1日あたり1万円前後)
- 設備リース・ローン:業務用冷蔵庫・コンロ等の支払い
- 光熱費の基本料金:使っていなくても最低限発生
- 保険・メンテナンス費:年間費用を月割りした分
仮に定休日が月8日あると、それだけで8万〜12万円のコストを”捨てて”いる計算になります。間貸しは、この「空いている時間」を出店者に有償で貸し出すことで、損失を利益に変える発想です。
間貸しとは何か——3分でわかる基本の仕組み
間貸しとは、自分の飲食店の厨房・ホールを「使っていない時間帯」に他の料理人や事業者に貸し出すことです。シェアキッチンとの違いは「あなたの店舗がそのまま会場になる」点。設備投資はほぼゼロで始められます。
| 間貸し | シェアキッチン | |
|---|---|---|
| 設備 | 自店の既存設備を活用 | 共有設備を使う |
| 初期費用 | ほぼゼロ | 入会金・保証金あり |
| 場所 | 自分の店舗 | 専用の施設 |
| 収益の行き先 | オーナーが受け取る | 施設運営者が受け取る |
出店者側にも「初期費用を抑えてテスト営業したい」「定期的な製造場所が欲しい」というニーズが高まっています。実際に間貸しを始めた飲食店オーナーによると、「SNSで告知して1週間で最初の出店者が見つかった」という声もあります。
間貸しを始める3ステップ
ステップ1:貸し出し条件を整理する
まず「何を・いつ・どんな条件で貸すか」を決めます。ここを曖昧にすると後でトラブルになりやすいので、以下の項目を書き出しておきましょう。
- 貸し出し可能な曜日・時間帯(例:火曜定休・10〜17時)
- 使用できる設備の範囲(コンロ・冷蔵庫・食器洗浄機など)
- 禁止事項(特定アレルゲン食材、騒音、来客の人数制限など)
- 清掃・原状回復のルール
ステップ2:料金を設定する
関西エリアの間貸し相場は、1日あたり5,000〜20,000円が一般的です。設備の充実度や立地・時間帯によって変わります。
「安く始めて後で上げよう」は要注意です。値上げした時点で価格目当ての出店者が離れてしまい、また一から出店者を探す「空室ロス」が発生します。最初から適正価格を設定することが、長く安定した間貸し運営の鍵です。
適正価格は厨房の設備・立地・時間帯・競合状況を総合的に判断して決める必要があります。「いくらが適正か分からない」という方は、びあらばが個別にヒアリングして価格設定をサポートします。
- 厨房のみ・設備充実:8,000〜15,000円 / 日
- ホール込み・来客対応可:15,000〜30,000円 / 日
- 月極め契約(週1固定):30,000〜60,000円 / 月
月8日貸し出せるとすると、1日8,000円×8日=月64,000円の副収入になります。年間では75万円超。光熱費の値上がり分を十分にカバーできる金額です。
ステップ3:出店者を集める
集客方法は主に3つです。初めてであれば①から試すのが現実的です。
- SNS(Instagram・Threads):「〇〇駅近く、火曜定休の厨房貸します」と投稿するだけで反応が来ることがあります
- マッチングサービスへの掲載:スペースマーケット、軒先.com 等に登録して検索流入を狙う
- 知人・地域飲食コミュニティ:料理人や他の飲食店オーナーとのつながりから口コミで広げる
よくあるトラブルと防止策
「揉めないか心配」という声は多いです。実際に起きやすいトラブルと対策をまとめました。
| よくあるトラブル | 防止策 |
|---|---|
| 清掃が不十分で退出された | チェックリストを事前共有・退出時に双方で確認 |
| 設備を破損された | 契約書に弁償規定を明記し、高額設備には保険を推奨 |
| 無断で知人を連れてきた | 人数制限と来訪者ルールを契約書に記載 |
| 食中毒が発生した | 食品衛生責任者の確認・保険で責任範囲を契約書で明確化 |
契約書と事前のルール説明があるだけで、トラブルの大半は防げます。「揉めない構造を最初に作ること」が、間貸しを長く続けるための一番の投資です。なお、食品衛生法上の責任区分や保険の詳細については、専門家への確認をおすすめします。
まとめ:定休日は「損失」ではなく「資産」になる
間貸しに必要なのは、今あなたの店にある厨房と、貸し出しのルール設計だけです。特別な設備も初期投資も不要。月5万〜6万円の副収入が積み重なれば、年間60〜70万円。設備のリニューアルや新メニュー開発の資金にもなります。
「うちの店で始められるか確認したい」「契約書の作り方がわからない」という方は、まず無料相談からどうぞ。びあらばが条件整理・出店者探し・契約書作成まで一貫してサポートします。


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